プロレスblog始めました

万年初心者プロレスファンが、自身の思いつきを垂れ流すブログです。

プロレス技とストーリー

豊田さんの発言が、プロレスラーやファンを巻き込んで熱くなっています(´・_・`)。


www.tokyo-sports.co.jp



賛否両論あると思います。


これだけ盛り上がるのは、それだけ皆が、頭のどこかで『これはどうなんだろう』と考えていたからなのかなと。


なので私も、乗っかりたいと思います。
私が思う、『プロレス技』ってこんな感じだよね、という素人目線で(;´Д`)。


日本海式竜巻原爆固め


くだんの盛り上がりは、ある女子プロレス団体で、ある選手が『ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスホールド』をフィニッシュホールドに使ったことから始まりました。

ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスホールド。略してJ.O.サイクロン(先ず名前がかっけぇ(*´﹃`*))は、言わずと知れた『豊田真奈美』選手が考案した技です。
※ご出身が島根県日本海に面してるから、ジャパニーズオーシャン、らしいです。


相手の背後に周り、相手の前で相手の腕をクロスする形でロックし、肩車の要領で持ち上げ後方に剃り投げてブリッジしフォールする技です。

言葉にすると「ワケわからん」となるかと思いますので、是非Youtubeなどで動画を探して見てください。

特に『肩車から剃り投げてブリッジ』の部分。後ろに倒れ込むのではなくブリッジでフォールする動きは、豊田さんならではです(*゚∀゚*)ムッハー。


ことの詳細はやほーとかのニュースサイトに任せるとして、何故ここまで盛り上がったのか?


要因は、『J.O.サイクロン』=『豊田真奈美』と皆さんの共通認識になるぐらいイメージのついた、オリジナルムーブだからではないでしょうか。


例えばアームホイップやドロップキックを繰り出したところで、誰も何も言いませんが、レインメーカーやデスティーノを別の選手が使ったら、という感じでしょう。


プロレスラーにはそれぞれの“色”があり、技や言動や所作などで『アレはアントニオ猪木』『これは棚橋弘至』と認識されていると考えています。


正直、今回技を使った選手の試合を見たことがないので何とも言えないのですが、『格が不釣り合い』『同じ女子プロレスラー』『日本国内の団体』という条件が重なり、“暗黙の了解”を破る形になってしまったのではないのかなと。


事前に何らかのストーリーがあれば、ここまで批判も出なかったんじゃないかな。


暗黙の了解と掟破り


プロレス界には『他人のフィニッシュムーブは使わない』という暗黙の了解があります。


特に昔のアメリカなんかは、テリトリー毎に確りとそれが守られていたとか。

破ったら制裁を受けたり干されたりもあったとの事…:(´;Д;`):。


“技=アイデンティティ”、というのが今よりも強かったからかもしれません。
TVとかない時代だと、マイクアピールや仕草等の『キャラクター』を形作る要素の中で、「あの技=あのレスラー」という所謂『キャラ付け』が必要だったのでしょう。


プロレスがいくら自由とはいえ、守るべきラインはあるのかなと思いました。
そういった暗黙の了解も含め、プロレスなのかなと。


恐らく唯一、この暗黙の了解を破ることが出来るのは、『その使い手と真っ向勝負をする』時ぐらいじゃないでしょうか。

もしくは、『その技を使っても、ファンが納得する』場合。


前者の場合はビックマッチが挙げられますね。

試合終盤で飛び出す、掟破りの相手選手のフィニッシュホールド。

『これが出れば試合が決まる』とハラハラしながら見ているファンからすると、『これで決まるっ?!』と咄嗟に考えてしまいます。

決まらなくても、『アレだけの技なんだから、ダメージも相当』と認識しやすいですね。


効果的です( ・ㅂ・)و ̑̑。



後者はまさに今回の件。


豊田さんは自身のフィニッシュホールドの数々を、引退前に期待する選手に警鐘していきました。


それこそ団体の枠を超えて、自身が編み出した技と、今はなき『全日本女子プロレス』の魂を、次代の選手達がステップアップする為の糧になるように。


この『技継承ロード』こそ、豊田さんの引退ロードでした。

引き継がれて行く技、その数がまさにカウントダウンのように思え、当時は寂しさと共に『豊田選手が引退しても、引き継いでくれた選手達が頑張ってくれれば、“豊田真奈美”が残っていくんだ』なんて思ったものです。


そういったストーリーがあるからこそ、技の光るし選手も輝く。


豊田さんの技を使った選手がどのように考えているのかはありますが、折角(?)話題になったんですから、この流れを『プロレスのストーリー』として昇華して欲しい。

ただ単に「ごめんなさい」じゃなく、技を出さないようにするでも無く、『プロレスラー』として応えを出して欲しいですね。


そうすることで、批判反論出ること覚悟で発言した豊田さんも報われるんじゃないでしょうか。


ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスホールド。
略してJ.O.サイクロン。
和名だと日本海式竜巻原爆固め




使ってみたいと思う気持ちも、凄く判ります。
名前もちょうかっけぇ(*゚∀゚*)ムッハー。



指の角度が違う


いきなり話が変わりますが、プロレスファンにはあまりにも有名な、ある意味名言なこの言葉。


今は亡き冬木さんが得意としていたフィニッシュムーブ『冬木スペシャル』です。


この技、見た目はストレッチプラムです。川田さんの必殺サブミッションです。

でもですね、『指の角度』が違うんです。素人目には判りませんが、違うんです( °_° )。


ほんと、「これぞプロレス!」ですよね。
私的には大好物です(º﹃º )。


しかもこの技の“プロレスなところ”は、多くのファンが『パクリじゃない』と考えているところにあるのではと。

少なくとも、私はパクリだとは思っていません。


若手時代には、共にフットルースとして切磋琢磨したタッグパートナー。


インディー団体で辛酸を舐めている間に、元相方はメジャー団体の中心人物として差をつけられていく現状。


冬木さんの嫉妬や葛藤、そんな中でもメジャー団体で頑張っている元相方への想い。

それらが入り交じって出てきた答えが、『冬木スペシャル』という技なんじゃないかと。


『お前には負けん』
『お前も頑張れ』


そんな冬木さんの声が聞こえてきそう。

二人のストーリーを知っていると、パクリとは見えないんですよね。


プロレスの技って、こういう『ストーリー 』があるからこそ、説得力や威力が出てくるものだと思っています。




で、結局


豊田さんの言い分はごもっとも。
大事に使い続けた技だからこそ、確りと伝承したいんだろうなと。


私は『ストーリー』を紡ぐことが出来れば、自然と許されて来るんじゃないかと思います。

最初は怒られ、それでも拘りを持って使い続け、最後には豊田さんに認められる。


そんなストーリーも、アリですよね。



 

 


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